Là bas

普段の日記

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消えゆく記憶

七月になった。
まだ夜になると涼しい日が続いている。
虫の鳴き声が聞こえる。また時折、窓際にかかった風鈴が音を立てる。

ブックスタンドに立てかけあるクロッキー帳は数冊しかなく、
今まで描いたもっと大量のクロッキー帳の行方が
分からないままになっていた。
いつも開ける方の棚と、逆の方を開けたら、割ときっちり
整頓されて入っていた。
私が高校生の頃に描いた絵。
授業中に寝ている友人の絵、お弁当を食べる友人の絵。
高校生活の後半は、大半が絵のことで占められていったように思う。
皆がエスカレータ式の大学でそれぞれ学部が決まっていく中、
私は一人でひたすら絵を描いていた。
寂しくはなかった。

でも、浪人が決まったとき、ほとんどの友人とは連絡を取らなくなった。

あの時の私は性格が刃のように鋭くて、
簡単に人を傷つけていたな。
私と愛している人のいる世界だけが、ホンモノだって信じて疑わなかった。
たくさん恋して、たくさん泣いて、たくさん、絵を描いた現役・浪人生活。

今頃は、一学期末のコンクールの時期かな。
もう予備校もなくなってしまったけれど。
目を閉じれば、仲間の笑い顔、悔し顔、泣き顔が浮かんでくる。
バーベキューや飲み会もしたっけ。

あの頃はあんなに鮮やかに刻まれていった記憶が、
今はぼんやりと薄い色でしか思い出せない。

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