Là bas

普段の日記

空っぽの部屋


何をするわけでもなく、ぼんやりと過ごす夜は嫌いじゃない。
部屋の暖かさと、手元にある煙草。飲みかけの烏龍茶。
それらの全てが空間に馴染んでいて、私は安心して
溜息をつける。

嫌なことなんて、本当はありもしない。
あるのかもしれないけれど、それはどれも曖昧で、
具体的な言葉にしようとすると、形を失う。
だからこれは、とても単純な気分の浮き沈みなのだと思う。
いつだって気分屋で、周りの人を困惑させる。
でも、どうしようもない。これが私なのだ、と諦めたのは
随分昔のことだ。

でも、何かが足りないと思う瞬間に、私はふと立ち止まる。
こうじゃない。これじゃない。
手に入れたいという願望ではなく、いつもあるはずのものが
徐々に欠けているような、そんな不安感。
それが何だったのか、答えはいつも出せないまま、時間だけが
ゆるゆると過ぎてく。
若さ、熱意、そんなたわいもない、けれどなかなか表に出す
ことのできない、想い。

歳を取っているんだな、とひしひしと実感することがある。

でも、やっぱり物事には敏感でいたい。
それはヒステリックになれ、ということではなく。
埋もれていくような日常の中に潜む、ドラマティックな出来事。
そんなことに気付ける自分でありたい。

私はどうしようもなく、苛々している。
今の現状に?
今の自分自身に?
どれもしっくりこない。
かと言って、深く考えに嵌まっているような感じでもない。
きっと空っぽなんだ。
空っぽだから、色を求めている。

少し前まで春の陽気だったのに。

冬空に、満開に咲く桜は、どこか物悲しい。

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