2013
Mar
21
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葉脈
失ってから、本当はもう随分前に失っていたものだと気づく。それに気づく瞬間、痛みはだいぶ前に和らいでいるものだ。人は幾千と出会える機会を与えられているのに、なぜか固執したがる。名誉、家庭、世間体に踊らされ、何かを諦めてしまう。そして今の環境を奇跡と呼び、そのコミュニティで生きることを良しとする。その方が遙かに楽なこともある。でも、人生は選択肢の連続だけではない。決めないことも、選択肢の一つだ。表面上...